日常

有精卵、ゆで卵にしたら見た目と味にギャップありすぎ問題

どうもこんにちは。woodstockです。

最近は結構あったかくなってきて過ごしやすいですね~

昼間はポカポカ、夜はヒヤヒヤといった感じでしょうか。

ヒヤヒヤという表現は正しいのでしょうかどうなのでしょうか。

さてさてそんなこんなで5月も中旬となってしまいました。

今はテストもなく、研究室で実験をする日々を送っています。

充実した生活と言えると思われます。

そんな安息の日々の中にもアクセントをいれようと、神様はいろんな出来事を起こしてきます。ありがたや(?)



事の発端は昼休憩の時間、准教授がスタッフと食事をしているところに友達と入っていってしまったことだった。

准教授が突然

「きみたち、ゆで卵つくってあげるよ」

と言ってきた。どうもゆで卵配りおじさんらしい。前澤社長にあこがれたのだろうか。

あいにく自分たちは昼ご飯を食べたばかりでおなかはすいていなかったのだが、断るのも申し訳ないと思ってもらうことにした。すると
「いや~有精卵食べたいだなんてもの好きだねえ」
と嬉しそうに言うではないか。

ちょいとまて。有精卵だと?
それはつまり温めればヒナが孵る卵ということか?

絶対にやだ。

なにかで画像をちらっと見たことがあるが、めちゃくちゃグロかった気がする。僕は断ろうとした。
しかし隣にいた友達が

「有精卵食べたことないです!食べてみたいです!」

とのたまうではないか。
僕が渋っていると、准教授がたしか
「人生で一回も食ったことないままでいいのか。いい経験になるぞ!」
みたいなことを言ってきた気がする。

もちろん興味があることで迷っているのであれば、それは体験すべきだと思う。
しかしいやだと思っていることは別ではないだろうか?
少し汚い話になるが、みなさんのほとんどがうんこを食べたことがないと思う。というかそうであってほしい。
そしてほとんどの人がうんこを食べたいとは思っていないはずである。これもそうであってほしい。
さてここでみなさんにうんこを食べるチャンスがやってきたとする。
果たして皆さんは、いい経験になるからと言ってそいつを食するだろうか。いや食さない。反語。
つまりこの時僕が抱いた気持ちはそういうことである。

まあなんというかわかってもらえただろうか。

ぼくはこの断りづらい雰囲気の中、やっぱり食べるのは嫌だったので、友達に自分は食べないよ、ということをこっそり伝えた。すると友達は

「何言ってんの、お前も食うんだよ。なんかあったらいやじゃん。」

…ん?ドユコトダ?

何言ってんのはこっちのセリフ。聞くと彼も食べるのは怖いらしい。でも運命共同体がいるなら食べられるとのこと。
正直言って意味が分からない。意味が分からないがなぜかぼくは了承してしまっていた。
おそらくではあるが、准教授の
「卵2個ゆでたからね」

の言葉ですべてが決まったのではないかと思う。

実食の時が来た。

後になって後悔したのだが、ここで大きな失敗をしてしまった。
それは食べる順番である。
完全にビビっていた僕は、当然1番バッターには名乗りを上げなかった。
すると必然的に友達のほうが早く食べ終わるのであるが、そのあとの僕へのやってやった感がすごいのである。

学校の健康診断などで予防接種を誰かと一緒に受けることを思い出してほしい。
一緒におびえていた昨日までの友は、先に打ち終わった瞬間に余裕の表情を浮かべ決まってこう言うのである。

「思ったより痛くないわ。びびんなってw」

と。

まさにこれである。これと同じ過ちが研究室で起きていた。歴史は繰り返すとはこのことだ。
ちなみに先生によるとこの卵は実験用に買ったものらしい。
本来はこの卵にウイルスを感染させて実験に用いるとのことだ。ローションを配る教授だけではなく、実験用の卵をゆで卵にして食べさせる准教授のいる研究室。

これは選ぶところを間違えたか、とも思ったがそんなことは今はさして重要ではない。
目下の急務はこのボイルされたエッグを食すことである。
先に召し上がって余裕と元気を取り戻した友人があの手この手で僕のゆで卵へのモチベーションを上げようとしてくる。
それによって卵への情熱が生み出されることは1ミリもなかったが。
しかしあーだこーだ言っても今回は腹をくくるしかない。

勇気を出して殻を割ってみると、そこには見慣れた卵の中身はなかった。
まず殻の内側には血管がびっしりと張り巡らされている。
覚悟のある人は、ぜひ検索して一緒にこの衝撃を分かち合いたい。

さすがにここに貼るのは憚られるのでやめておくが、もし見る勇気のある人はそれがどれだけ「生き物」であるかを確かめてほしい。

さて、実際に黄身の部分を食べてみると、なんと茶碗蒸しのような味がするではないか!
ゆでただけで全く味付けなどもしていないのに、茶碗蒸しのような触感と風味になっている。
周りの汁も少し飲んでみると、とても濃厚な汁が出ている。

まさしく生命のスープ。

見た目と味とのギャップに感動していたが、その中に明らかにヤツの形をしている固形物があった。
ヤツとはもちろん胎児である。(鳥の卵の中の赤ちゃんなんて呼ぶのかわからん。もし知ってる人いれば教えてください。)

なんとか黄身は食べられたが、胎児はさすがに躊躇してしまう。
すると准教授が

「男だろ~ 食ってみなよ~」と、ニヤニヤ。

これはパワハラか?パワハラなのか?言うとこに言ったらなんかありそうだが?
もちろんこれは冗談であるが、ちょっとだけイラっとしましたφ(゜▽゜*)♪
結局胎児は目をつぶって食べた。
驚いたことに口の中にいれると、その瞬間に解けるようにしてなくなっていった。
後から聞くと、どうやら骨や羽が形成される前の状態らしい。

味に関してだが、おいしくはなかった。でもまずくもなかった。

食べる勇気とおいしさは釣り合ってないかなーって感じ。



なんやかんやあったが、総じていい経験ができたのではないかと思います。
改めて自分たちは「命」を食べているということが認識できたのではないでしょうか。

このように、いやだと思っていることでもとりあえず経験してみることで、新たに学ぶことがあったり、自分自身の成長につながったりすることもあるかもしれません。

なのでみなさん、まずは目の前のうんこをためしに食べてみてはいかがでしょうか?

きっと新たな発見がありますよ。

それではまたお会いしましょう~