医学部に入ってしばらくするとiPadを持つ人がじわじわ増えてくると思います。
「自分も買った方がいいのかな。」
そんな迷える子羊たちの行く道を照らすべく、今回は医学部生活でiPadを持つべきかどうか、そしておすすめの機種について解説していきます。
iPadがなぜ必要か
結論から言うと医学生はiPad必須です。
ではなぜ必要なのでしょうか。ここでは自分が実際に使ってみて感じたメリットや感動したポイントを紹介します。
簡単に教科書の持ち運びができる
まず挙げられる利点としては「持ち運びが楽」だということです。
もちろんiPadの持ち運びは言うまでもなく楽です。真のメリットは「病みえ」などの教科書の電子版や自分のノートなどを全てiPad一台の中に入れて持ち運ぶことができるところです。
医学部の6年間で使う教科書や作るノートの量はめちゃくちゃ膨大です。それら全てを病院実習や図書館などに毎回持っていくのは不可能なので、自然と電子系一択になるわけです。
さらに、病院実習に持っていくと教科書などの資料を確認できるだけでなく、その場で学んだことをすぐにメモすることもできます。これもiPadのいいところです。
ノート管理がしやすい
ノート管理がしやすいことも大きなメリットです。
紙でのノート作成と比べて、iPadでのノート作成は格段に楽です。文字のコピペはもちろん、画像やイラストのコピペも秒でできるので勉強効率がとても上がります。
またGoodNotesというアプリでノートを作成すると、読み込んだ資料中のキーワードや自分で書いた文字を認識し、検索することができます。この機能はかなりセンスが良くて、問題を解いていてうろ覚えの言葉や疾患があった時に一瞬で復習するべきページを表示してくれます。
試験勉強で必ず使う
いくつかiPadのメリットを話してきましたが、iPadを持つべき最大の理由は医学部の勉強でiPadが必須になりつつあることです。
医学生のほとんどは4、5年生くらいから医師国家試験予備校のビデオ講座を利用するようになります。その中の二大巨頭medu4、Q-AssistはPDFでテキストが配布されるので、先ほど紹介したGoodNotesにテキストをそのまま取り込んで書き込むことが求められます。
またCBTや国試の過去問はQB(クエスチョンバンク)の中に収録されていてオンライン化されており、そこでもiPadが必要になってきます。
医学部ではiPadがないと勉強ができないという状況になりつつある!
どのiPadを選べばいいのか
さて、これまでの話で医学生はiPadが必須だということがわかりました。iPadを使う時間が長いということで次に気になってくるのがiPad選びですよね。
結論から言うと、おすすめのiPadはApple Pencil第2世代に対応しているもので、個人的にはiPad Proの11インチ(256GB)をおすすめします。
では詳しく見ていきましょう。
なぜApple pencil2なのか
まずはなぜApple Pencil第二世代(Apple Pencil2)に対応しているiPadがいいのかを説明します。
Apple Pencilの第一世代と比べた第二世代の長所は以下の通りです。
- ペンの形が円柱+平らな面(転がらないし持ちやすい)
- iPadの側面にくっつけるだけで充電できる(iPadを使いながら充電可能→長時間の連続勉強○)
- Apple Pencilの持つところをダブルタップするとツールが変更される(鉛筆と消しゴムが入れ替わる)
- iPadにくっつけるとペンのバッテリー残量が表示される
- 書いた線がiPadに反映されるタイムラグがほぼない
どれも重要な違いですが、特に③と⑤に関しては勉強する時のパフォーマンスに大きく影響するポイントです。
勉強する時にペンは必須のツールです。より性能がいいApple Pencil2を使用して勉強効率を上げるようにしましょう。
iPad ProかiPad Airか
ではApple Pencil2が使えるiPadの中ではどの機種がいいのでしょうか。
Apple Pencil2に対応しているiPadは以下のモデルです。
- iPad mini (第 6 世代)以降
- iPad Air (第 4 世代)以降
- iPad Pro 12.9 インチ (第 3 世代) 以降
- iPad Pro 11 インチ (第 1 世代) 以降
この中で迷うとしたらiPad ProかiPad Airかということになります。
いろんな意見がありますが正直どっちでもいいというのが僕の結論です。ちなみに自分はiPadProを使っているので、どちらかというとProがおすすめではあります。
両者の具体的な細かい違いや性能差はいろんなサイトに載っているので省略しますが、代わりに体感的な話をします。自分の使っているProと友達の使っているAirを比較すると、画面が若干きれいで、スクロールが気持ちなめらかで、ペンの動きと文字のラグが少ないような気がするといった感じです。要するにあからさまな差は感じられないということです。
僕も友達も2年くらい使っていますが、どちらも特別不便だと思ったことはないです。両者の値段の違いと比べると、性能面での違いはそこまでないという印象です。
なので、特にこだわりがなければiPad Air(第5世代)で全く問題ないと思います。
※iPad Airを購入する場合は必ずこちらの第4世代以降のものにしましょう。それ以外の世代のAirはapplepencil2に非対応であったりとかなり性能に差があります。
逆にiPad Proをおすすめする人は次のような人です。
- 動画編集やイラストをしっかりやる予定がある(容量がほしい)
- お金に余裕がある
- 高性能なものが好き
- 最新のものが好き
ちなみに自分がProを購入した理由は、Airを使って万が一不満が出てきた時にProにしとけばよかったと後悔するのが嫌だったからです。
画面の大きさ
続いて気になるのが画面の大きさだと思います。
Airの場合は10,9インチしかないので迷うことはないと思いますが、問題はProを買う場合です。
Proには11インチのものと12,9インチのものがあり、前者は持ち運びがしやすく後者はノートで勉強しやすいといういいところがあるので悩ましい所ですが、個人的には11インチのものをおすすめします。
12,9インチのものは持ち運びに適しているとは言いづらく、iPadの利点を1つつぶしてしまっているのが気になるところです。また11インチであっても、今のところノートを作成したり問題を解いたりする上で特別困ったことはないので、そこまで大きなデメリットではないのかなと思います。
ただ、電子の教科書とノートアプリを両方展開して勉強したいという方は12,9インチのものがおすすめです。
まとめると
気軽に持ち運びたい→11インチ
快適な自己学習を重視したい→12,9インチ
容量について
容量は最低でも128GBは必要です。できれば心の余裕を持たせるために256GBをおすすめします。
やはりどうしても端末側に保存しておきたい教科書などは出てきますし、ノートやPDFでもそこそこ容量が必要になってきます。
iPadは後から容量を増やすことはできないのでゆとりある容量サイズのものにしておきましょう。
iPad miniは必要か
iPad miniは7,9インチ(8,3インチ)と文字通りミニサイズのiPadです。
大きさは白衣のポケットに入るサイズなので、病院実習の際ちょっと調べたいことがあった時に便利なようです。
しかし個人的には必要ないと思っています。なぜならもっと小柄で慣れ親しんだスマートフォンを持っているからです。実習中に分からないことは携帯で調べられますし、iPad ProやAirを持ち歩いてメモを取ることもできます。
ただ、漫画を読んだりなど携帯では小さいけどiPadだと大きい…といった悩みには力が発揮されるタブレットではないでしょうか。
いつ買うべきか
では医学生はいつ勉強にiPadを導入するのがいいのでしょうか?
理想は医学分野の勉強が始まったタイミングと同時に買うことです。そうすることで、低学年の時に勉強した基礎分野のノートや教科書をそのまま国家試験の勉強に使うことができるためです。
自分はiPadを買ったのが臨床分野が始まってからと遅く、とても後悔しています。それまでの基礎分野などは紙のノートで勉強していたのですが、iPadをメインに使うようになってからそれを見ることはなくなりました。早い時期からiPadを使っていれば、そのころの情報も今のノートに統合できたのかと思うと少しもったいない気もしています。なのでみなさんは早めにiPad勉強を始めることをおすすめします!
遅かれ早かれ必ず必要になるので早ければ早いほどいい
まとめ
いかがだったでしょうか。
長々と説明してきましたが、とりあえず次の3つの中から選んでおけば大きく困ることはありません。
iPad Pro 11インチ(256GB)
iPad Pro 12,9インチ(256GB)
iPad Air 第5世代(256GB)
そして決して忘れてはいけないのがApplePencil2です。これがないとiPadを買った意味がありません。
また、ApplePencilを使ってiPadで勉強するときに重要なのがiPadフィルムです。おすすめのフィルムに関してはこちらの記事で紹介しています。
みなさんの勉強がより効率の良いものになることを願っています。
ではまた。