医学

野菜ジュースの効果ってあるの? 実際に健康にいいのか

はじめましてこんにちは
お医者さんを目指して勉強中の医学生woodstockです

今回はタイトルの通り野菜ジュースって実際に効果あるの?野菜の代わりになるの?ってことをちょうど授業で扱っていたので、ゆったり解説できたらなーと思っています。

野菜ってとらないとだめ?

野菜を食べることで主にビタミンやミネラル・食物繊維を摂取することができます。その中でも特に抗酸化ビタミンのビタミンCやビタミンE、カリウムやカルシウム、そして食物繊維などの摂取は現代注目されている生活習慣病、さらには循環器疾患やがんの予防に効果的に働くといわれています。

厚生労働省の出してる健康日本21では、生活習慣病などを予防し、健康な生活を維持するための目標値の一つに「野菜類を1日350g以上食べましょう」と掲げられています。
でも350 gの野菜を毎日とることは意外と難しいんです。
じゃあ野菜ジュースを飲んで一日分の野菜を取ろう!と思う人もいるかもしれません。
実際、そういう宣伝もよく見ますよね。

僕も内分泌の勉強するまではそう思ってました。

結論:あくまで野菜摂取の補助!頼りすぎは良くない

結論から言ってしまうと、野菜ジュースは野菜の代わりになる!っていうよりかは、野菜摂取の補助としての役割って考えるといいってことがわかりました。
実は「野菜350g分使用」と書かれている市販の野菜ジュースには,350gの野菜がそのまま含まれているわけではないんです。
じゃあなんでそんなこと書いているのでしょうか。
その理由を簡単に説明していこうと思います。

理由1:食物繊維がちょっとね…

1つ目の理由は野菜摂取に期待される食物繊維の量と質が、純粋な野菜に比べて劣るということです。
野菜300gには約10gの食物繊維が含まれますが「350g分使用」の野菜ジュースの多くには1~3g程度の食物繊維しか含まれていません。
これはジュースの口当たりをよくするために、食物繊維(特に不溶性食物繊維)が取り除かれているためです.
たしかに飲んでてごわごわしてたらあんまりおいしいって思わないですよね。
やはりおいしさは大事ですよね~

理由2:「野菜」って書いてるからいろんな種類がまんべんなく入ってる?

2つ目は野菜の種類構成が偏っているからです。
350gの野菜が入っているってことは、緑黄色野菜と淡色野菜を組み合わせたさまざまな野菜をとることが想定されますが、野菜ジュースに含まれているのは、ほぼ半分が人参といわれています。
これはもう完全にあれですね。
パフェのコーンフレーク的なポジション。
そのため野菜ジュースの甘さはニンジンに含まれるショ糖によるものっぽいです。
「砂糖無添加」と書かれていてもニンジン由来のショ糖が10g近く含まれているため、仮に糖尿病患者さんが「体のために」と考えて飲むと,血糖値が上昇し、かえって病状が悪化してしまいます。

 最後に

以上こんな感じで今回は終わろうかなと思います。
コメントとか質問とかこういうこと知りたい!っていうのがあればぜひ教えてほしいです!
それではまた次回!